将棋

読む将(10)奨励会 将棋プロ棋士への細い道  橋本長道 著

「3月月記」で紹介したので引用します。

著者は、奨励会を退会した経験を持っています。奨励会1級の段階で、4段(プロ棋士)を諦めたので、早い段階での決断です。多くは3段リーグで、年齢制限により辞める人が多いようです。

現在は、小説家で、数冊の本が出版されています。将棋をテーマにしたもので、新人賞も受賞しています。

退会の決断が早かったこと、その後、大学にも進学卒業できたこと、文才があったことで、小説家として暮らしていけることは、幸運であり幸福なことです。

しかも、将棋に関わる他の仕事もあるようで、好きなことができることの幸せを本人も書いています。プロ棋士になるのは難しいが、一度挫折した後に、新たな生き方を見つけることもさらに難しいことと思えます。成功していることは素晴らしい。

応援も兼ねて、彼の本を3冊も注文してしまいました。「奨励会」を読んでファンになりました。この先、どんな作家になっていくかわかりませんが、期待しています。

引用は以上です。

ここからは、購入した3冊の本を紹介します。
「サラの柔らかな香車」
「サラは銀の涙を探しに」
「覇王の譜」
です。

「サラの柔らかな香車」は橋本氏の初めての小説です。
第24回小説すばる新人賞、将棋ペンクラブ大賞(文芸部門)を受賞して、小説家としてのデビューを果たした。

「サラの銀の涙を探しに」では、サラの失踪などをテーマに、新たな展開でストーリーの巧みさを示した。将棋プロ棋士の感じ方、考え方など、プロの世界を知らなければ書けない描写に迫力と新鮮さを感じました。

「覇王の譜」については、「読む将」で新たに取り上げます。

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