将棋

読む将(9) 藤井聡太の指は震えない 岡村淳司 著 

藤井聡太は現在8冠王ですが、この本が書かれたのは7冠王の時でした。
著者の岡村淳司氏は中日新聞文化部の記者で、将棋をイチから学ぶ長い旅であったとまえがきにあります。

著者が3年目に出版した本が、ブックオフで200円で買うことができました。
「頂へ 藤井聡太を生んだもの」という題であります。
新四段で29連勝を飾った頃のものです。


今までのこの手の本は、囲碁でも将棋でも、アマ5,6段 あるいはプロ棋士が書いたものが多かったのですが、ルールから勉強中の記者が書いたことに驚きもありました。
藤井聡太が瀬戸市出身であり、中日新聞の記者ということで、地元だということで書かざるを得なかったという理由もあったようです。

本人も将棋の内容には、触れる棋力もないので、その辺は辛いものがあったと書いております。私程度の棋力でも、かっこいい手が多いことがわかります。
その意味が分からなくて、寂しい思いをしたとあり、社命とはいえ将棋の世界の記事を書かざるを得なかったことは、大変であったと想像できます。

しかし、記者本人も将棋を学び、多くの関係者にインタビューして素晴らしい本を作ったと感心します。他の「聡太本」にはないエピソードが質量ともにたくさん入っています。

私は7冠王になってから出版された方を先に読んでしまいましたが、順番に読む方が良いと思います。古いほうが安く手に入ります。

所謂「聡太本」は本屋の書棚にたくさん並んでいますが、将棋の内容についての記述がほとんどないのは珍しいです。あまり将棋の内容に興味が無くて聡太本人について知りたいのであれば、最適な本だと思います。

読んでみましょう。

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