囲碁

読む碁(1) 碁悦同衆 江崎 誠致(えざき まさのり) 著

作者の江崎誠致氏についてウィキペディアによると、1922年~2001年 79才没。
小説家、フィリピンでの戦争体験を題材した「ルソンの谷間」で直木賞受賞。
囲碁愛好家としても知られ、呉清源などの棋士の評伝やモデル小説もある。

表題のエッセイは晩年のもので1994年発行。
著者の作品は殆ど読んだと思っていましたが、この読むシリーズのために未読のものを古本で入手しました。 この本はその中の1冊で、興味深く読みました。

1つのエッセイが、見開き2ページで完結しているので、読みやすく、幅広い内容になっています。

内容を少し紹介すると、4章からなっています。

第1章 「勝負のかたち」が32編
第2章 「勝負のすがた」が33編
第3章 「碁のなかみ」 が29編
第4章 「碁のはなし」 が33編

長い間、囲碁界との交流があり、多くの棋士達を深く知っていることが読んでいて感じられます。文章もとても読みやすく格調も高い。

囲碁界きっての書き手であろうと思います。

エッセイも面白のですが、小説も面白いのです。

予告になりますが、「懸賞打ちー賭け碁放浪記」は阿佐田哲也の「麻雀放浪記」と肩を並べる傑作であります。

読むシリーズのアイデアを実現するために古本を買ったのですが、書く前に読んでしまっています。もっと書かねばと思いつつもう5冊ほど読んでしまいました。

どんどん紹介していきたいと思っていますので、ご期待下さい。

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