将棋

読む将(2) 摩訶不思議な棋士の脳  先崎 学 (将棋九段) 著

先崎学九段は将棋のプロ棋士であります。

前に紹介した森内、佐藤、羽生、郷田とほぼ同世代ですが、彼は珍しく所謂「内弟子」経験者であります。

米長元名人宅で小学生から内弟子修行をしていました。兄弟弟子に林葉直子元女流棋士がいます。

彼は文章が上手く、将棋界のスポークスマンのような役割を担ってきました。

多くのエッセイ集も出版されております。

この本は2015年に出版されておりますが、2018年に「うつ病九段」という本が出版されました。

この本は衝撃的な内容で、明るい先崎九段がうつ病になるという、読んだときはまさに信じられないことでした。

しかし、彼のお兄さんが精神科医だったこともあり、励ましのおかげで完治したようです。

先崎九段の本は、将棋の専門的な内容から軽妙なエッセイまで幅広く、特に私はエッセイのファンであります。

藤井聡太八段が颯爽とデビューしたころに、病にかかっており彼の大騒動は知らないそうです。

将棋界を盛り上げなくてはとの思いから、鬱状態になっていったようで、藤井フィーバーがもう少し早かったらと考えたりします。

彼の本は面白いので是非ご一読を!

「読む将棋」の部屋に戻る