学生時代に読んだ本です。
蔵書を処分した時に、この本も入っていました。
今回は、古本の通販で買いました。
昭和49年9月10日 発行 でした。 1974年ということは、大学院2年の時です。
「麻雀」という表題に誘われたというより、「ムツゴロウ」に惹かれたのしょう。
当時は、麻雀より動物に興味がありました。
今回改めて読んでみて感じるのは、ムツゴロウってとことんやらなきゃ気が済まない人なんだということです。
囲碁もそうでしたが、麻雀もとことんでした。
本書は、大きく4つのジャンルから成っています。
1. 雀友雀敵
2. 巷の雀
3. 家庭麻雀あれこれ
4. 麻雀哲学
昔懐かしい名前が出てきたりして、おもしろいです。
そして、「あとがき」に次の8箇条を挙げております。
最近(1970年代)の雀品のおとろえを嘆いているのであります。
1. 先ヅモをしない。
2. 手の内容についての発言を慎む。
3. 家庭で行う場合を除いて、バカ騒ぎも慎みたい。
4. 故意でないにしても、山を崩して平気でいる場合が多い。
これにも罰則を加え、山は大切に扱うべきだ。
5. ポンのタイミングが遅すぎる。
6. プロぶって、リーパイせず、長時間かけて考え込むのも迷惑な話だ。
リズムの無い麻雀ほどつまらないものはない。
7. イカサマは止めるべき。
8. 麻雀はそれ自体騒がしいゲームだから、牌を卓に叩きつけたり、
常に右側の牌をかちゃつかせるのは止めるべきだ。
上記の戒めは、どんなゲームにも当てはまることであります。
最後に、「ともあれ、暴牌を慎み、ポーカーフェイスを守り、品格のある麻雀をすべきだと思う」と言っています。
この「暴牌」という言葉の意味が分かるには、ある程度の技術を持っていなければなりません。
「勝負!」とか 「通らばリーチ」とかを 「暴牌」と呼ぶかどうかの判定も難しい。
しかし、永くやれば、そういう人は負けます。
賭けない家庭麻雀、とんでもなく安い賭け麻雀を真剣にできるか?
その鍵は、暴牌を絶対に捨てないことを守ることだと、ムツゴロウさんは書いています。
現在、時々賭けない家庭麻雀をやっていますが、暴牌は捨てないと自戒しています。
皆が要らない牌を捨てたら、サイコロばくちと同じになります。
初心者は、何が「暴牌」か分からないということが最近わかりました。
ムツゴロウが苦手なのは、「暴牌が乱れ飛ぶ」麻雀なのだそうです。
誰かがついて、大勝する。 ついている者に逆らうと大負けする。
それ故、こういうメンバーとやるときは、勝ちを諦め、原点で良しとすると思うようになってから、大負けをしなくなったとムツさんは言っています。
私も、そんな心境で打っています。 それでも、だんだん「暴牌」が出てくることが減ってきたように感じます。
そう言えば、五味一刀斎 先生も言っております。
「麻雀は囲碁、将棋と違って、運のゲーム」っと思っているようなのは下手な証拠であると。
最近、本を読んだり、気楽な賭けない麻雀をして、以前より上手になったように思います。
結構、手作りで新しい発見があったりします。
安全牌を持つことの是非とかも、考えたり、実践で試したりとかして、楽しんでいます。
次回は、ムツゴロウの「精密麻雀」の予定です。
これは、膨大な「牌譜」をデータとした麻雀解析です。
現在、読んでいる最中です。 乞うご期待!
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