ゴルフ

読むゴルフ(3) 中部銀次郎のゴルフ ②技之巻

この巻も前回同様44話が収められています。

先ずは、中部語録スペシャル

「絶対にあきらめるな、捨てるな」
「自分の技量に見合った腹の立て方」
「開き直ることも時には必要なんだ」
「インスピレーションには逆らわない」
「どうしてもっと謙虚になれないのか」

全てのホールで「グリーンの真ん中を狙う」ことについて繰り返し述べています。

青木功プロも、同じことを言っていました。①心之巻の帯に彼の言葉が書いてあります。
「俺の頭の中には、ずっといるよ。銀ちゃんていう、シャイで寂しがり屋で、ゴルフがメチャクチャ上手い、最高の男が。」

中部銀次郎と青木功は1942年生まれの同級生だということが、今調べてわかりました。

1964年に青木はプロテストに合格、同じ年に中部銀次郎は日本アマで2度目の優勝をしています。

1971年に青木は関東プロゴルフ選手権で日本ツアー初優勝、その時中部は日本アマに4回優勝しています。

おそらく1970年代中頃に、対談かなにかで、接点があったのではないかと考えられます。
そんな中、ゴルフの話で、グリーンの真ん中がピンに近いということで意見が一致したのではないかと、勝手に想像してしまいます。

この頃、青木は球筋をドローからフェードに変えています。ひょっとして、中部の影響があったのかもしれません。中部はフェードヒッターであるとこの本に出てきます。

第10話に「ドライバーの平均飛距離」という話があります。

ここで思い出すのは、夏坂健氏が紹介していた、スコットランドの古い戯れ歌です。

*飛距離が自慢の 幼稚園生
*スコアにこだわる 小学生
*景色が見えて 中学生
*マナーに厳しい 高校生
*歴史が分かって 大学生
*友、群れ集う 卒業生

私は未だに飛距離が自慢というか、「飛びますねー」に弱いのです。
嬉しくなって増々力が入ります。

「ほめ殺し」という言葉がありますが、私には「飛びますねー」で充分です。

スコットランドゴルファーのゴルフに対する思慮の深さをあらためて認識させられました。

自分自身を当てはめると、飛距離自慢、スコアにはちょっとこだわる、景色は最近意識して見るようにしている、マナーには厳しいが時々他の人のプレーを見ていない、歴史を分かろうとスコットランドに通い続けている、友、群れ集うことがやっとできるようになったら、コロナでしばらく中止。
ゴルファーとして未熟者であるとまたあらためて認識しました。

ドライバーの飛距離は、OBも含めて平均距離で計算する必要性を述べている。

OBも出るし、チョロ、天ぷらもしょっちゅうだけど、たまに出る目の覚めるようなロングドライブだけが記憶に残ってしまうのです。

来年は「飛ばないけどフェアウエーを外しませんねー」と言われるように努力してみよう。

前回も、書きましたが、膝の痛みでもうゴルフができないかもしれないと思ったことが、真摯にゴルフと向き合うきっかけになったといつか思い出そう。

次回は③体之巻です。乞うご期待!

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