書籍

コーヒーが冷めないうちに     川口 俊和 著   小説

本屋でもブックオフでも、見るたびに気にはなっていました。

なんかちょっとお洒落な出来事を、パリとかローマとかを舞台にさりげなく書かれている
のかなぁと勝手に想像して、自分には関係のない世界と決めつけていたのです。

ベストセラーになったらしく、ブックオフで200円になっていました。
200円になると、動機がかなり小さくても買えるものです。大して期待もせずに読み始めたら面白いので、続編を次々と購入、4冊全部を読んでしまいました。

ここで表題の意味を教えてしまいます。
「コーヒーの冷めないうちに」とは、過去あるいは未来に移動した際に、戻るまでの時間がこの言葉に込められていたのです。

ある喫茶店のある席が、タイムマシンになっているのです。
しかし、タイムトラベルには非常にめんどくさいルールがあったのです。

1. 過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会うことができない
2. 過去に戻ってどんなに努力をしても、現実は変わらない
3.  過去に戻れる席には先客がいる
席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ
4. 過去に戻っても、席を立って移動する事はできない
5 過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーがさめてしまう
までの間だけ

過去あるいは未来に移動したとき、本人は現在の自分である。
例えば、10年前に移動すると、移動先では10年老けた自分がいることになるのです。

過去に戻って話したことは、相手の記憶には残ります。
現状は変わらないけれど、相手あるいは自分の考え方が変わり、生き方も変わることはあるのです。

「あの日に戻れたら、あなたは誰に会いに行きますか?」

っとプロローグの終わりに書いてありますが、読んでから色々なことを考えてしまいました。

さてあなたはどう考えるか、先ずは読んでみましょう。

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