書籍

ひと  小野寺 文宜 著   小説

最近、本屋に行っても、囲碁、将棋、ゴルフの棚を見た後、他はあまり興味がないのです。
以前から感じていたことですが、先日、札幌で同級生たちと会って、私を含めてみんなも
新しい事に興味を持っていないことに気が付きました。

小説を読むときも、知っている作家のものしか、買わない。読んだことがない作家は、買うことがない。
ボケ防止の本に、本屋で全然畑違いの本を買ってみるのも、ボケ防止に良いと書いてあったのを思い出し、今回、「ひと」 小野寺史宜 著 を買って読んでみた。

私の知らない作家だったので、年齢も知らなかった。調べてみたら1968年生まれの53才。
私より20年若いが、思ったより若くはなかった。

この本を選んだ理由は、①サイン本であったこと ②本の雑誌が選ぶ2021年度文庫ベストテン第1位 の2点です。

サインを見た感じでは、30代か40代くらいかなぁと思って読み始めました。

今どきの小説ってこんな感じなんだと思いつつ読んでいくと、途中から夢中になって、時々泣きそうになりながら、読み終えました。

私は好きです。 この先、またこの作者の本を読むと思います。

両親を亡くした20歳前の若者が、東京で自力で生きて行く。父親を知る人を訪ねて、どんな人だったかのを少しづつ知っていく。

真摯に生きていれば、良い人たちと知り合うことができる。

嘘、偽りが多い世の中で、こんな物語が多くの人に読まれることは良いことです。
ありえないではなくて、あって欲しいと思いました。

読後感がとても気持ち良いので、是非読んでみてください。

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