相場で飯を食っている相場師。
証券会社やファンドなどに勤めている人は除く。
本を書いたり、翻訳している人も除く。
2014年に退職した時、暇もできたのでちょっとネットで株をやってみたのであります。
知識もないまま買ったり売ったりしましたが、当然ですが下手でした。
特に売り時が分からず、儲けることはなく、自分には才能がないと諦め、一つの株を何もしないで持つことにしたのでした。
運よく1.5倍くらいになったので、最近、この本を読んだのであります。
結論から書くと、ユニークで面白かったです。
特に、紹介されていた本の中で2冊読みました。
1冊目「上達の法則」です。
何でもよいから、上級者、達人の域まで上達してみようということ。
上達のメカニズムから実践方法まで素晴らしい本です。
特に共感できたのは、「上達を積み重ねていくと、ある日突然、ものの見方が変わるという経験をする」「今まで見慣れていたものが突然新しい意味の輝きを持ち、いままで見過ごしていたものがよく見えるようになる」という言葉です。
初級、中級では味わうことができない楽しみです。
私は「趣味とは少なくても初段の域に達することが必要である」と考えていましたが、著者は、英語はネイティブスピーカー級、茶道は裏千家淡交会巡回講師、趣味の将棋は4段であります。
上達することは人生を深く味わうことではないかとあらためて思いました。
相場師、卓球のチキータに挑戦してみようかと考えています。
2冊目は「ツキの法則」です。
所謂「ツキ」はないと言い切っています。
ギャンブルに必勝法はないが、確実に負ける方法はある。
結構いたるところで、目から鱗が落ちました。
特に第3章、「確実に負ける賭け方とは」は参考になりました。
表題の本も含め、この3冊はお勧めです。
是非ご一読を。